安産祈願(帯祝い)の日?戌の日とは?
戌の日とは十二支の11番目の日。
十二支ですから順番に12日に1度回ってきます。
日本古来の風習である戌の日の安産祈願(帯祝い)は、生まれてくる赤ちゃんと母体の健康を祈って行うものです。
具体的には妊娠から5か月目の最初の戌の日に腹帯(岩田帯)と呼ばれる(腹巻のようなもの)をお腹に巻いて、安産祈願を行うという風習です。
現在の日本でもまだまだこの風習は根強く残っており、出産した夫婦の約50%がこの戌の日の安産祈願を行っているようですね。
なんとこの儀式自体はかなり古くからあり、「古事記」の記述にも見られるそうです。
数千年の歴史を持つ儀式が続いていると思うと凄いですね。
なんで戌の日に安産祈願をするの?
戌の日とは十二支の11番目の日ですが、なんでわざわざ戌の日に安産祈願をするのでしょうか?
答えは簡単。
犬という動物が多産にも関わらず、とてもお産が軽い事が最も大きな理由です。
犬のお産の軽さのご利益にちなんで戌の日に安産祈願のお祝い(帯祝い)を行うようになったそうです。
大事なのは「戌の日」に腹帯を巻いて安産を祈願すること
よく勘違いしてしまう方が多いのが、何が何でも「戌の日」に神社に行って安産祈願のご祈祷を受けなくてはイケナイ・・・と考えてしまう事です。
昔は妊婦さんが腹帯を巻いて、親族総出で戌の日に神社に出向いて安産祈願のご祈祷を受けるというような風習が一般的でしたが現在はそこまで厳密になっていません。
むしろ、有名な安産祈願神社の戌の日などは非常に混雑する場合が多く、妊娠5か月目の妊婦さんにとっては負担そのものなのです。
このサイト的にはもちろん戌の日の安産祈願ご祈祷をお勧めしますが、出来れば平日のゆっくりした時間帯に神社で安産祈願のご祈祷をしてもらい、混雑する戌の日には実家で自ら腹帯を巻いて自宅内で改めて安産祈願をする方法です。
無理をして混雑する神社に出向くぐらいなら、平日にゆっくり参拝するのも良いですよ。