安産祈願で使う腹帯(岩田帯)とは?
妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に神社に参拝し、お祓いをしてもらった腹帯(岩田帯)をする日本古来の安産祈願である「帯祝い」。
そんな帯祝いに使われる腹帯(岩田帯)とは一体なんなのでしょうか。
今回はそんな腹帯(岩田帯)についてご紹介していきます。
岩田帯(いわたおび)の名前の由来
子供が岩のようにたくましく丈夫に育ちますようにという願いが込められ、岩田帯と呼ぶようになったと言われています。
起源は古事記に出てくるほどですから1600年以上とも前ともいわれています。
平安時代にはすでに庶民の中で風習化しており、その時は3mくらいある「ゆはだ帯」という名前で浸透してらしいです。
さらに江戸時代以降には、今とほぼ同じ風習に変化していき、2m程のさらしが使われるようになりました。
この時から岩のような丈夫な子を産んで欲しいいう意味から、「岩田帯」と呼ぶようになったとされています。
腹帯(岩田帯)を送る習慣
すこし前までは、この腹帯(岩田帯)を妊婦側の両親から送る習慣がありました。
ただ、最近はデザインや好み、種類の好みなどの理由から自分で選んで買う方も増えてきましたね。
さらに言うと、実用性の面から腹帯(岩田帯)ではなく、ガードルタイプや腹巻きタイプ、コルセットタイプにする方も増えているようです。
特に厳密な決まりがあるわけでもないですし、好みで選んでも良いかもしれません。
腹帯(岩田帯)を巻いてお腹の冷えを予防しよう
安産祈願のご利益意外に腹帯(岩田帯)の良いところは、寒さからくる冷え予防効果でしょう。
お腹の赤ちゃんが寒がってはいけませんし、何よりも冷え性は母体に悪影響しかありません。
特に冬場は腹帯(岩田帯)を巻いておくことをお勧めします。
このように腹帯(岩田帯)とは、安産祈願のご利益を願うものとしてと、冷え性などの実際に目に見えるメリットの2面性があるのです。
1600年以上前から続く風習なだけあるんですね。